「若いファミリー層が増えてる登戸
いろんな世代が楽しめる街になればいいね」
語り 小泉宏明さん 「東屋精米店」店主
聞き書き 勝野井 央子 稲田郷土史会 & かわさき聞き書き隊
2023年3月6日
小泉家は先々代の時より、登戸東通り商店会の興隆を率先されてきた。
- 登戸東通り朝市
- のぼりとわくわくナイトバザール
- のぼりとわくわく★すとりーとⅬⅠⅤE 等々
ギタリスト&ヴォーカリストの小泉さんは、区画整理事業で寂しくなっている商店街をもう一度盛り上げたいと軽快な口調で話された。
東屋(あずまや)精米店の歴史
曾祖父はとび職。登戸は昔から職人の街だったからね。
祖父は合羽橋などで商品、材料を仕入れ、食品(団子・せんべい)や玩具を売っていた。
父が、戦後、昭和22年ごろから、お米の販売(東屋精米店)を始めた。
私は二代目で、後ろにいるのが息子で三代目。
登戸東通り商店会は
旧津久井道沿いにできた歴史ある商店街で、百年以上営業している店舗もたくさんあったんだよ。
昭和四十八年前後は 人も店もとても賑やかだった。
東通り朝市というのを昭和四十八年から三十年くらいやったね。
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平成十年過ぎ、スーパーも増え、コンビニもたくさん出来た。
そしたら、ダイエーも朝市をやるようになった。
時代の流れもあり、朝市に代わるイベントを、商店会の若い五人、
江藤(婦人服ロンド)・
細埜(石橋屋酒店)・
野村(魚幸)・
太田(太田生花店)・
小泉(東屋精米店)・
で企画・考案し、新しい夜型のイベント
のぼりとわくわくナイトバザールを始めた。
第1回 平成13年(2003)6月2日 ~
第46回 平成26年(2015)5月24日まで。
第一回開催の時、私は40代の終わりころだった。
まず子供が楽しめるゲームを企画した。すると大人も一緒に来るでしょ。
商店会の人、地域の人、専大、明大のゼミの学生も参加するようになり、普段、食べ物を売らない店も、食べ物を店頭に並べて販売し、すごい賑わいだったよ。
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私の店の前でやっていた
のぼりとわくわくナイト★すとりーとⅬⅠⅤEは、
ナイトバザールの中心のイべントで、毎回、四~五組のアーテイスト
(川崎や東京の人)が参加出演してた。その中にはプロの方もいた。
勿論、私も毎回ギターを抱え、昔のフォークや自分のオリジナルを歌った。
なまずんのシャッターペイント(平成19年10月~22年10月)
これは「商店会のおかみさん会」が中心。20店舗。
商店会のキャラクター「なまずん」を下北沢のデザイナーさんに協力してもらい、各店舗のシャッターに、その店にぴったりな「なまずん」のいる絵を描いた。
作業は、店を閉めた後、夜8時~10時過ぎまで。みんなボランティアで。
商店会の人、地域の人、学生さんも少しいたかな。
3年くらいかかったね。
「シャッターを閉めた後も、商店街を楽しんで歩いてもらおう」と、地域
の客とともに、親しみのある笑顔と思いやりのある地域密着型の商店街を目
指した。
完成した平成22年10月20日~23日
商店街シャッターペイント完成記念キャンドルフェアーをやった。
スーパーカインズの跡地で。
八百本のペットボトルに水とキャンドルを入れて。
嬉しかったね。ホント、懐かしいな。
“今はこのシャッターペイントも無い”
やがて、東通り商店街にも区画整理の波が押し寄せてきて、登戸わくわくナイトバザールもできなくなった。
当店も、区画整理事業への協力で、約三年間(平成二五年~二七年)、
仮店舗で営業した。
新店舗に戻ると、周りの店舗が移転したり、廃業したりしてた。
そんな寂しさの中、「ストリートライブを、又、当店前で復活させたい」
と再スタートさせた。平成29年9月16日。
六回ほど開催したね。
*
今は、まだ出来ない。又、♪ライブ♪ やりたいね。
現在の問題
区画整理が進むと、店をやめる人や移転する人が出てきて店も減った。
小売店が減って、美容院や病院なんかのサービス業が増えた。
新しい人が増えたからかな。
高齢化で後継者問題もあって、会員も減り、商店会の存続が、今難しい。
イべントもやりにくくなったね。
*
道路がたくさんでき、人の流れが変わった。
以前、店の前を役所帰りの人が通ると、「五時だな」と思ったんだがね。
建物が高層化し、上は賃貸住宅、下が店舗となり、商店街が寂れていくのは残念。
道が歩きやすくなったのはいいけど、人と人との繋がりがなくなったのが寂しいね。
*
武蔵小杉のようにはならないと思うよ。
武蔵小杉は大企業の地権者がいて、思い切った開発を早く行う事ができた。
登戸は、昔からの建物が密集していて、下水道化が進んでなかったんだね。
でも、東海道や大山道の裏街道、津久井道の職人の街として味があったよ。
登栄会(向ヶ丘遊園駅北口→多摩区役所)の道路は地下電化になるけど、東通りは電柱のままだ。
これから
私も七十過ぎ。新しい建物を建て、ここで営業している。
コメにこだわりのある人が買いに来るよ。
精米したては格段においしい。
精米も三分、五分、七分、白米と、精米度数が低い方が栄養価が高い。
以外に、若い人が買いに来るんだよ。
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歩きやすくなった街に若いファミリー層が増えているよ。
いろんな世代が楽しめるような街になればいいね。
注登戸東通り商店会のHPをご覧になれば
のぼりとわくわくナイトバザールやシャッターペイントの写真をご覧になれます。